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令和2年度文化功労者・文化勲章受章者

文部科学省大臣官房人事課

令和二年度文化功労者

令和二年度文化功労者顕彰式が11月4日、東京都港区虎ノ門のThe Okura Tokyo(日本語名:オークラ東京)にて行われました。文化功労者は次の20名の方々です。

◆伊東 俊太郎(いとう しゅんたろう)東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、麗澤大学名誉教授《科学哲学・科学史、比較文明学》
科学哲学・科学史、比較文明学の分野において、西洋中世文化に大きな影響を与えたビザンチン、イスラーム文化の研究から、西洋近代科学の成立とその特徴の考察、さらに比較文化・比較文明学の領域にまで及ぶ顕著な業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をされました。

◆大石 進一(おおいし しんいち)早稲田大学理工学術院教授《応用数学》
応用数学の分野において、精度保証付計算法と無誤差変換という画期的な数値計算法を編み出し、およそ計算に依存する幅広い分野に多大な影響を与えるとともに、精度保証付計算機学を確立する顕著な研究業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をされました。

◆加藤 澤男(かとう さわお)元財団法人日本体操協会 理事〉《スポーツ》
氏は、オリンピック体操競技の日本代表として、昭和43年の第19回、昭和47年の第20回、昭和51年の第21回まで3大会連続で出場し、団体総合3大会連続優勝の立て役者として大きな功績を残すとともに、優れた指導者として、また、競技団体の役員等を歴任し、長年にわたり国際競技力の向上及び日本スポーツ界の発展に尽力されました。

◆木村 大作(きむら だいさく)撮影技師、映画監督《撮影》
多年にわたり撮影技師、映画監督として、極地や雪山においても果敢に自然に立ち向かい、妥協を許さぬ撮影により数多くの感情に訴える迫力ある映像を作り上げて、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆清滝 信宏(きよたき のぶひろ)プリンストン大学経済学教授《マクロ経済学》
マクロ経済学の分野において、新たなマクロ経済モデルの構築、貨幣の機能の解明、金融危機と景気後退を的確に説明する理論の構築など、世界の学界を主導する数々の独創的で影響力の大きい研究業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をされました。

◆今野 勉(こんの つとむ)テレビ演出家《放送文化(テレビ)》
多年にわたりテレビ演出家として、テレビの新しい表現方法を追求して優れた映像作品を生み出すとともに、テレビ界に独立性をもった作品制作の道を拓き、関係団体の要職も務めるなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆三枝 成章(さえぐさ しげあき)〈芸名 三枝 成彰(さえぐさ しげあき)〉作曲家《作曲》
多年にわたり作曲家として、数多くの優れた作品を世に送り出して我が国音楽界に大きな刺激を与え続けるとともに、教職や関係団体の要職も務めて後進の育成等にも尽力するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆酒井 政利(さかい まさとし)音楽プロデューサー《音楽文化振興》
多年にわたり音楽プロデューサーとして、数々の才能を発掘して多数の優れた作品を世に送り出し、人々に豊かな心の糧を与えるとともに、音楽業界の振興、後進の育成にも尽力するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆椙山 浩一(すぎやま こういち)〈芸名 すぎやま こういち〉作曲家《作曲・メディア芸術》
多年にわたり作曲家として、数多くの優れた作品を世に送り出し、とりわけゲーム音楽の先駆者として我が国メディア芸術の発展に多大な影響を与えるとともに、関係団体の要職も務めて、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆鈴木 幸一(すずき こういち)(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)代表取締役会長兼CEO、「東京・春・音楽祭実行委員会」実行委員長《文化振興》
多年にわたり「東京・春・音楽祭実行委員会」実行委員長として、多額の私財を投じて国内最大級のクラシックの祭典の企画・運営を主導するとともに、企業による文化活動への支援を通じた社会貢献活動を牽引、活性化させるなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆髙橋 秀夫(たかはし ひでお)〈芸名 高橋 秀(たかはし しゅう)〉美術作家《美術一般》
多年にわたり美術作家として、数多くの優れた作品を発表するとともに、教職、アート教室、独自の奨学金制度等を通じた後進の育成、美術の普及活動にも尽力するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆滝 久雄(たき ひさお)(株)ぐるなび取締役会長・創業者、(公財)日本交通文化協会理事長《食文化・パブリックアート・文化振興》
多年にわたり(株)ぐるなびや文化関係団体の要職を歴任し、食文化の振興、パブリックアートやペア碁の普及、「1%フォー・アート」の啓発等、多岐にわたる分野において文化振興に尽力し、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆十倉 好紀(とくら よしのり)理化学研究所創発物性科学研究センター長、東京大学特別栄誉教授《物性物理学》
物性物理学の分野において、強相関電子物質の開発と、その新しい電子機能の開拓に関して、独創的で世界をリードする研究成果を次々と上げ、特に高温超伝導体の一般的な物質則(いわゆる十倉ルール)を提唱し、またその設計指針に従い、自ら電子ドープ型高温超伝導体を発見するなど、斯界の発展に多大な貢献をされました。

◆中能島 浩(なかのしま ひろし)〈芸名 鶴澤 清治(つるさわ せいじ)〉人形浄瑠璃文楽三味線演奏家、日本芸術院会員、重要無形文化財「人形浄瑠璃文楽三味線」(各個認定)保持者《文楽(三味線)》
多年にわたり人形浄瑠璃文楽三味線演奏家として、高度に洗練された技法によって、文楽に描かれた究極の人間悲劇を骨太に表現する力量を示し、多くの観客に感銘を与えるとともに、新作文楽や復曲などにも積極的に取り組み、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆西川 潔(にしかわ きよし)〈芸名 西川 きよし(にしかわ きよし)〉漫才師《漫才》
多年にわたり漫才師として、テンポが速く、ボケとツッコミが入れ替わる型破りな芸風で漫才ブームを牽引し、我が国大衆芸能の発展に大きく寄与するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆原島 文雄(はらしま ふみお)東京大学名誉教授、東京都立科学技術大学名誉教授、東京電機大学名誉教授《メカトロニクス》
メカトロニクスの分野において、人の持つ柔軟な適応能力を人工機械が獲得するための基礎理論を構築し、実際に自動機械で実証することによりロボットを含む人工機械が社会に受容される道を拓く顕著な研究業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をされました。

◆福王 輝幸(ふくおう てるゆき)〈芸名 福王 茂十郎(ふくおう しげじゅうろう)〉能楽師(ワキ方・福王流)、重要無形文化財「能楽」(総合認定)保持者《能楽(ワキ方)》
多年にわたり能楽師ワキ方として、堂々たるたたずまい、懐の深い演技によって深みのある豊穣な舞台を作り上げ、多くの観客に感銘を与えるとともに、関係団体の要職も務めて後進の育成等にも尽力するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆堀田 凱樹(ほった よしき)公益財団法人井上科学振興財団理事長、東京大学名誉教授、国立遺伝学研究所名誉教授《発生遺伝学》
発生遺伝学の分野において、脳機能の解析を目指してショウジョウバエをモデルにした遺伝学を展開し、行動遺伝学、生物物理学、神経発生遺伝学等の分野において数多くの顕著な業績を上げ斯学の発展に多大な貢献をされました。

◆森口 邦彦(もりぐち くにひこ)染織作家、重要無形文化財「友禅」(各個認定)保持者《工芸(染織)》
多年にわたり染織作家として、花や雪、流水などを幾何学文様で構成した斬新な意匠の作品を多数発表するとともに、教職や関係団体の要職も務めて後進の育成等にも尽力するなど、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。

◆山口 一男(やまぐち かずお)シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別教授《社会学》
社会学の分野において、イベント・ヒストリー分析などの統計分析手法を開発するとともに、それらの統計分析手法と理論モデルを適用して社会移動、結婚、出産、薬物依存などの社会現象を解明するなどの顕著な研究業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献をされました。


令和二年度文化勲章受章者

令和二年度文化勲章受章者5名が11月3日に発令され、同日親授式が皇居にて行われました。文化勲章受章者は次の方々です。

◆岩﨑 壽賀子(いわさき すがこ)〈筆名 橋田 壽賀子(はしだ すがこ)〉文化功労者、脚本家《脚本》
多年にわたり脚本家として、数多くの名作テレビドラマを生み出すとともに、(一財)橋田文化財団理事長として人材育成や人物・団体の顕彰にも尽力するなど、斯界の発展向上に極めて顕著な貢献をされました。

◆奥田 小由女(おくだ さゆめ)文化功労者、日本芸術院会員、人形作家《工芸(人形)》
多年にわたり人形作家として、柔らかな色彩と華やかな装飾文様を用いた女性像を中心に多数の秀作を制作するとともに、(公社)日展理事長等の要職を務めて、斯界の発展向上に極めて顕著な貢献をされました。

◆久保田 淳(くぼた じゅん)文化功労者、日本学士院会員、東京大学名誉教授《日本文学》
日本文学の分野において、和歌文学と中世文学を主な対象として、作品に対する厳密な文献学的批判と詳細で緻密な注釈、古典全般にわたる深く広い教養に裏付けられた斬新で信頼できる作品分析を特徴とする顕著な研究業績を上げ、斯学の発展に極めて顕著な貢献をされました。

◆近藤 淳(こんどう じゅん)文化功労者、日本学士院会員、東邦大学名誉教授《物性物理学》
物性物理学の分野において、長年にわたり謎であった、不純物として微量の磁性分子を含む金や銅などを極低温に冷却していったときの電気抵抗の変化について、その原因を理論的に解明する顕著な業績を上げ、斯学の発展に極めて顕著な貢献をされました。

◆澄川 喜一(すみかわ きいち)文化功労者、日本芸術院会員、彫刻家《彫刻》
多年にわたり彫刻家として、日本的な感性に基づく研ぎ澄まされた抽象彫刻や公共建築を中心に多数の秀作を制作するとともに、東京藝術大学長等の要職を務めて、斯界の発展向上に多大な貢献をされました。


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