読み上げる

科学技術に関する国民意識調査 ~新型コロナウイルスを含む感染症に対する意識~

文部科学省科学技術・学術政策研究所第1調査研究グループ

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が「科学技術に関する国民意識調査」の中で、新型コロナウイルスを含む感染症に対する国民の意識を調査したところ、「研究開発の推進」等に対する関心の高まりが明らかになりました。

調査の概要
本調査は、科学技術イノベーション政策の立案・推進に資する基礎データの提供を目的として、2009年度以来、実施しているもので、当研究所が科学技術に関する国民意識を把握するために継続的に実施している調査です。本調査のうち、新型コロナウイルスなどの感染症に関連するものを速報(4月10日)として報告したものです。報告書は7月に刊行する予定です。

本調査(2020年3月実施)は、15歳から69歳までの男女合計1,500人の方々にインターネットを使って調査しました。

新型コロナウイルス、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱などの感染症予測と対策のために、科学技術に関連して政府は何をすればよいと思うかを以下の中から選んでもらいました(複数回答あり)。
□研究開発の推進
□研究開発施設/機関/大学等の設置
□法的規制/制度の新設/改変
□法的規制/制度を守るよう指導監督の徹底
□関連企業等に対する協力要請
□一般の人への分かりやすい情報提供
□当てはまるものはない
なお、「新型コロナウイルス」は今回の調査において、初めて感染症の一つとして追加したものです。

結果の概要
新型コロナウイルス、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱などの感染症予測と対策のために、科学技術に関連して政府は何をすればよいと思うかとの問いに対して、「研究開発の推進」を選んだ人が全体の60.1%、「一般の人々への分かりやすい情報提供」を選んだ人が全体の56・0%でした。また、感染症に関しては2016年3月以降、今回までの5回の調査で同様の質問をしていますが、選択肢として挙げたどの施策についても選んだ人の割合が増加する結果となりました(図1)。特に、「研究開発の推進」と回答した人の割合は、調査開始から初めて過半数に達し6割を超え、研究開発に対する国民の関心の高まりを表す結果となりました。
回答者の年代別と傾向を見ると、「研究開発の推進」をするべきとした回答者は50から60代が多いことが分かります(図2)。世代間によって関心の差はあるものの、全世代において過半数以上の回答者が研究開発の推進を重視していることが分かりました。
また、「一般の人への分かりやすい情報提供」を重視する回答者も50から60代が多いことが分かります(図3)。世代間によって関心の差はあるものの、全世代において過半数以上の回答者が、一般の人への分かりやすい情報提供を重視していることが分かりました。
政府の講じるべき施策として「研究開発の推進」と回答した人の割合の、北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州の9地域別の変化を見ると、今回の調査(2020年3月)の増加は特に地域偏在性はなく、全国とほぼ同様に研究開発の推進への関心が高まっていることが分かります(図4)。

<音声トップページへ戻る>