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日本博
~「日本の美」、再発見!縄文から現代までの選りすぐりを全国各地から皆様へ~

文化庁参事官(芸術文化担当)付 新文化芸術創造活動推進室

今年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催年です。縄文時代から現代まで続く「日本の美」を国内外に発信する、「日本博」も本番年となります。「日本博」とは何か、その目的・概要と魅力を御紹介します。

日本博とは
「日本博」は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機とする文化プログラムの中核事業として、文化庁及び日本博事務局を担う独立行政法人日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁、地方公共団体、民間団体等と連携しつつ、各地域が誇る様々な文化資源を活用し、年間を通じ体系的に展開する大型国家プロジェクトです。

総合テーマと基本コンセプト
「日本の美」は、縄文時代から現代まで1万年以上もの間、大自然の多様性を尊重し、生きとし生けるもの全てに命が宿ると考え、それらを畏敬する「心」を表現してきました。
日本は、景観や風土を大切にし、縄文土器をはじめ、仏像などの彫刻、浮世絵や屏風などの絵画、漆器などの工芸、着物などの染織、能や歌舞伎などの伝統芸能、文芸、現代の漫画・アニメなど様々な分野、衣食住をはじめとする暮らし、生活様式などにおいて、人間が自然に対して共鳴・共感する「心」を具現化し、その「美意識」を大切にしています。
「日本博」では、総合テーマ「日本人と自然」の下に、「美術・文化財」「舞台芸術」「メディア芸術」「生活文化・文芸・音楽」「食文化・自然」「デザイン・ファッション」「共生社会・多文化共生」「被災地復興」などの各分野にわたり、縄文時代から現代まで続く「日本の美」を国内外へ発信し、次世代に伝えることで更なる未来を創成します。
この文化芸術の祭典が、人々の交流を促して感動を呼び起こし、世界の多様性の尊重、普遍性の共有、平和の祈りへとつながることを希求します。

開催までの経緯と実施の目的
これまで、「日本博」に関しては『日本の美』総合プロジェクト懇談会(主催:安倍総理、座長:~平成30年8月まで故・津川雅彦氏 平成31年4月~:小林忠氏)において、日本人の美意識・価値観を国内外にアピールし、その発展及び国際親善と世界の平和に寄与するための施策の検討等を実施してきました。
第6回の同懇談会(平成30年6月22日開催)において、「日本博(仮称)を、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として日本の全国各地で実施することについて、総理から文部科学省・文化庁に対して準備を進めるよう指示がされました。平成30年12月には、総理を議長とする日本博総合推進会議が開催され、テーマ・コンセプト、開催の検討状況・実施体制などが報告され、意見交換が行われました。
これを受け、関係府省庁、文化施設、地方自治体、民間団体等の関係者の皆様と連携・協力したプロジェクトとして、被災地をはじめ地域の文化資源を活用しつつ、全国で日本博を開催し、訪日外国人の「地方への誘客」を促進することとしています。
「日本人と自然」の統一テーマの下、四季折々に日本を再び訪れてみたくなるような戦略的プロモーションを通じて、各地域が誇る様々な文化資源を、一年間を通じて体系的に展開することにより、国家ブランディングを確立し、オリパラ前、期間中及びオリパラ後のインバウンドを拡充していくこととしています。

日本博の特徴
「日本博」は、一つの「博覧会」を1か所の会場で集中的に開催するものではありません。全国の地方自治体、文化施設、民間企業、団体等と協力し、全国各地・様々な時期で文化プログラムを開催します。また、プログラムの特徴として、
・縄文からマンガ、アニメまで幅広く取り上げられていること
・瀬戸内国際芸術祭をはじめとする、訪日外国人の滞在型の芸術祭を多く含んでいること
・外国人向けの体験型プログラムを多数用意していること
・北海道から沖縄まで、全国における取組が行われていること
等が挙げられます。

日本博2020オープニング・セレモニー
「日本博」本番年である2020年のオープニング・セレモニーとして、3月14日、上野にある東京国立博物館本館前庭にて、記念式典を開催し、アイヌ古式舞踊やミュージカル『刀剣乱舞』も披露されます。式典後、第2部記念公演「月雪花にあそぶ―日本の音と声と舞―」では、歌舞伎・能・文楽・雅楽・琉球芸能・合唱等、多くの舞台芸能が特設舞台に集います。
プロジェクションマッピングやユリノキのインスタレーション等と一体になって、日本の自然に育まれ、技を磨いてきた芸能の華が一斉に咲き競います。
この舞台は、上野公園竹の台広場(噴水公園)において同時開催される「メディアアンビショントウキョウ2020」でもライブ・ビューイングでお楽しみいただけます。「日本の美」のエッセンスに酔いしれる、一夜限りの春の宴です。お気軽に御参加ください。

・日時:令和2年3月14日(土)18:00開始
※当日は、東京国立博物館は夜間21時まで開館(入館は20時30分まで)
・会場:東京国立博物館 本館前庭、上野恩賜公園大噴水広場
・主催:文化庁、日本芸術文化振興会

「日本博広報大使」に黒柳徹子さんが就任
「日本博」の認知度を向上させ、事業への参加機運を醸成する為、令和2年1月15日、黒柳徹子さんに「日本博広報大使」に就任いただきました。
黒柳さんは、任命式でのトークセッションで、御自身がニューヨークに留学されていたときに着物を着ていたことでチャーリー・チャップリンに会うことができたというエピソードを披露され、「着物を着ていなかったら絶対にお会いできなかったと思いまして、そのとき、着物の威力を感じましたね。」と話されるとともに、日本の古くからの文化について御自身も若いころは思わなかったが、歳をとるごとになんてすばらしいんだろうと思えるようになったといい、「若い方たちに早く気づいていただき、日本の昔からの文化を認めていただけたらいいなと思います」と話されました。
また、萩生田大臣は、多方面で御活躍され、国内外問わず、多くの皆様に親しまれていらっしゃる黒柳さんの日本博広報大使としての精力的な御活動に期待を伝えるとともに、是非、皆様に御自身が興味のある「日本博」を見つけていただき足を運んで参加していただきたいと話しました。

日本博の開催情報
日本博のプログラムは平成31年から公募等を行い、審査・評価の上採択・認証されています。令和2年1月15日時点では、既に開催終了のプログラムも含めて、368件のプログラムが採択・認証されています。
日本博では、公式ホームページ、公式SNSを開設しています。是非、最新情報をチェックしたり、身近でどのような日本博が開催されているか、自分好みの文化プログラムを探して、参加していただければ幸いです。

公式HP:www.ntj.jac.go.jp/nihonhaku/
公式SNS:Twitter、Instagram

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