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令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について

スポーツ庁政策課学校体育室

本調査は平成20年度より、全国の小・中学校(小学校5年生、中学校2年生)の児童生徒を対象に実施しており、令和元年度は小学生約105万人(全体の96.5%)、中学生約96万人(全体の90.3%)が参加しました。今年度の調査結果を見ると、小・中学生男女ともに体力合計点が昨年度より低下しており、特に小学生男子は調査開始以来、過去最低の数値となりました。

1 調査の概要
(1)調査の目的
○国が全国的な子供の体力の状況を把握・分析することにより、子供の体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
○各教育委員会が自らの子供の体力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、子供の体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
○各学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校における体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。
(2)調査の対象とする児童生徒
○小学校、義務教育学校前期課程及び特別支援学校小学部の5年生全員
○中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校及び特別支援学校中学部の2年生の全員
(3)実技調査
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン(中学生は持久走でも可)、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ(中学生はハンドボール投げ)

2 児童生徒の体力・運動能力等の状況
令和元年度の小学校5年生及び中学校2年生における体力合計点(各テスト項目に係る得点を合計した点数の平均値。以下同じ。)について、平成20年度の調査開始以降における推移をみると、小・中学生の男女ともに体力合計点は低下しました。小・中学生ともに、女子よりも男子が大きく低下しており、特に小学生男子は過去最低の数値となりました。

3 児童生徒の運動時間と体力・運動能力
体育・保健体育の授業を除く1週間の総運動時間について、中学校2年生では、運動をする生徒とあまりしない生徒に二極化しています。特に、女子の「60分未満」の割合は19.7%になりました。
○児童生徒の運動時間別に、体力合計点を比較してみると、運動時間が420分以上の児童生徒の体力合計点は、420分未満の児童生徒の体力合計点に比べて高いことが分かりました。

4 児童生徒の生活習慣と体力・運動能力
○児童生徒の朝食摂取状況別に体力合計点を比較してみると、「毎日食べる」と回答した児童生徒の体力合計点は、「毎日食べているわけではない(食べない日もある+食べない日が多い+食べない)」と回答した児童生徒に比べて高いことが分かりました。
○児童生徒のテレビ、DVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコン等による映像の視聴時間別に体力合計点を比較してみると、平日1日当たりの映像視聴時間が3時間以上の児童生徒の体力合計点は、全国平均値よりも低いことが分かりました。

5 まとめ
今回の調査結果では、小・中学生男女ともに体力合計点の低下がみられ、その主な背景として運動時間の減少やテレビやゲーム機等といった映像の視聴時間の長時間化など、運動習慣や生活習慣が関係していることが推察されます。
各教育委員会・学校においては調査結果を十分に活用して、児童生徒の体力や運動習慣等を把握・分析し、子供の体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る継続的な検証改善サイクルを確立することを期待しています。
スポーツ庁としても、子供が生涯にわたって健康的な生活を送る上で重要な運動習慣の形成に向けて取り組んでまいります。

【参考】
令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00001.html

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