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令和元年度「文化庁文化交流使」指名書交付式

文化庁文化経済・国際課

日本のトップレベルの芸術家、文化人等を海外へ派遣する「文化庁文化交流使事業」。令和元年度は、新たに6名を指名し、文化庁長官室で指名書を交付しました。

文化庁は、令和元年度「文化庁文化交流使」として、新たに6名の芸術家、文化人の指名を決定し、平成31年4月25日、文化庁長官室にて指名書交付式を行いました。

「文化庁文化交流使事業」は、芸術家、文化人等、文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し、世界の人々の日本文化への理解の深化並びに日本と外国の文化人とのネットワークづくりにつながる活動を展開することを目的としています。

平成15年度の創設より、本年度で17年目を迎え、平成30年度までに、伝統音楽や舞台芸術、生活文化やポップカルチャーといった多様な分野で活躍する芸術家、文化人等を、延べ137名と26団体を86か国へ派遣しました。

文化交流使の具体的な活動としては、日本在住の芸術家や文化人に一定期間海外に滞在していただき、日本の文化に関する講演、講義、ワークショップや実演、また、現地の芸術家・文化人等との共同制作などを行っていただくというものです。

今回、新たに指名した文化人、芸術家は次ページのとおりです。

指名書交付式には、新任の文化交流使のほか、外務省、国際交流基金等から約20名が出席しました。
指名書を交付した宮田亮平文化庁長官は、冒頭の挨拶で「日本の心を伝えるだけでなく、各地で学んだことを持ち帰り、更に日本の文化を進化させてほしい」と、激励の言葉を贈りました。

なお、文化交流使の紹介や活動は、公式ホームページとFacebookでも随時発信しております。是非、御覧ください。
【ホームページ】
http://culturalenvoy.jp/
【Facebook】http://www.facebook.com/JapanCulturalEnvoyForum
黒田 鈴尊
(尺八奏者)
中国、イタリア、ブラジル、フランス、ドイツ、ポルトガル
約2か月(令和元年5月下旬~7月下旬)
各地の作曲家たちに新作を委嘱、初演し、ソロやアンサンブルとの共演により尺八の現在進行形の魅力を発信する。また音楽大学で講義やワークショップを通じ、日本音楽の美学・哲学を発信する。さらに各種フェスティバルにて、古典と現代の両方の尺八音楽を広く伝える。

清水 利仲
(両口屋菓匠 取締役顧問)
スペイン、フランス、ドイツ
約1か月(令和元年6月中旬~7月中旬)
涼菓(夏向きの菓子)、葛菓子、わらび餅、水まんじゅう、練切、錦玉類など実技指導、試食中心としたワークショップを行う。また講演では、和菓子の歴史、文化、素材など中心に紹介する。

田村 圭吾
(京料理 萬重 若主人、全国芽生会連合会 監事)
ニュージーランド、エルサルバドル、ハンガリー、マケドニア、レバノン、アラブ首長国連邦
約1か月半(令和元年8月下旬~10月上旬)
食育や過去の海外経験を踏まえた和食イベントや講義、デモンストレーションを実施する。特に、日本料理の考え方の基礎となる歴史的背景、意味合いなどを紹介するとともに、世界で注目される「うま味」を活用し、比較的ローカロリーの調理方法である和食の魅力を伝える。

中村 京蔵
(歌舞伎俳優)
アメリカ、キューバ、メキシコ
約1か月(令和元年11月上旬~12月上旬)
世界共通語である歌舞伎に対する各国の関心は高いことから、歌舞伎レクチャーとデモンストレーションを通して、400年の歴史のある日本の伝統芸能歌舞伎の紹介をする。また、各地の演劇分野関係者と交流することで、歌舞伎に対する理解をより深める。

三谷 純
(筑波大学 教授)
中国、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、インド、タイ、ミャンマー、ベトナム
約2か月(令和元年10月下旬~12月下旬)
折り紙は、古くから幅広い世代に親しまれてきた我が国の文化の一つである一方で、近年では科学者による研究の対象ともされている。こうした文化的な側面と、サイエンス的な側面の両面から、過去及び現在の折り紙を、講演やワークショップ、展示を通して各国に伝える。

森 隆宏
(盆栽師)
カナダ、アメリカ、オーストラリア、シンガポール
約2か月(令和元年7月中旬~9月中旬)
実演を含めた講習会を開催し、初心者にわかりやすく、また、既存の愛好家の技術向上に繋がるよう努める。また日本文化と自然の繋がり、盆栽の魅力と精神性をテーマに講演を行う。さらに現地の盆栽クラブ、盆栽を生業とする方々と、今後の盆栽発展に繋がる交流を行う。

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